豊島横尾館 / Teshima Yokoo House “Installation of garden”, Teshima, Kagawa ②
香川県・豊島の『豊島横尾館』の庭園が素敵…!
世界的アーティスト #横尾忠則 がコンセプトとアートワーク、古民家の改修/設計を建築家 #永山祐子 を手掛け2013年の瀬戸内国際芸術祭で開館した美術館…その斬新な日本庭園は横尾自身が“生と死”をコンセプトに表現された“庭のインスタレーション“。
豊島横尾館“庭のインスタレーション”の紹介はこちら☟
https://oniwa.garden/teshima-yokookan/
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続き。横尾はこの美術館でガイドブックで造園のコンセプトについて下記のように語ります。箇条書き。
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●アーノルド・ベックリンの代表作「死の島」を念頭に置き、「死の島」とエジプトの「死者の書」を一体化させた
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●中央を流れる川は三途の川であると同時にナイル河でもあり、胎児を包む羊水でもある
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●新築された円塔は男性器であり、塔内で展示されている滝の作品は精液である。そして庭園は女性原理と見立て、この庭園内で新たな生命が誕生する(*池の中で泳ぐ鯉は2013年の当初から産卵により増加している)
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●赤い庭石は“死”ではなく“生命エネルギー”である
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中の島にある雪見灯篭も実際見ると金色に塗りたくられている——のだけど、この古民家の元の写真を見るとこの灯籠は元この場にあった灯籠が再利用され、新たな命が吹き込まれていると分かる。
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そしてこのカラフルな庭園も、エントランスの赤いガラスを通して見ると色彩が失われる。
生命、死を直感的にイメージする色だけれど、ただそれで選ばれてるのではなく、建築・空間自体が作品である——という部分の一つ。
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横尾忠則ファン、現代アートファン目線ではなく、庭園ファンが見た時にこの庭園を“好き、アリ”と思うか“好きじゃない、ナシ”と思うかは人それぞれだと思うし——
自分は“これまでに無い作品”を作るアーティストは好きなので好きだなあって思うけど、かと言って別に他の方が無理に「これは良い」と思う必要も無いと思うし。
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古くは雪舟、近代には橋下関雪や久我小年など、画家が庭園も手掛けた例は多少なりともある——けど現代で言えばそんなに無かったのかな(流政之は彫刻家だとすると)、そもそも“アーティストの表現”に“日本庭園”が選ばれないよりは、選ばれた方が絶対に良い。
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塗料で塗られた庭石というのも、セオリーではないだろうけど。でも仮に500年前、200年前に“雨水でも落ちない塗料”があったとしたらどうだっただろう。
あとなんとなく“彫刻庭園”みたいなものもモノクロームな、石の色をそのまま活かした作品が多い一方で、日本国内でも草間彌生さんやニキ・ド・サンファルのカラフルな屋外作品は現代では大人気だ。
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今は“セオリーから逸脱している”庭園かもしれないけれど、歴史に名を刻むであろう横尾忠則さんが残した庭園として、100年後・200年後はまた評価が異なっているかも。
この作品がまた国内外の誰かの創作意欲に繋がることを祈って。
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https://www.instagram.com/p/CeNNMohPigH/?igshid=NGJjMDIxMWI=
Tue, 31 May 2022 11:52:49