1982年 映画 「疑惑」
原作・脚本:松本清張
監督:野村芳太郎
音楽:芥川也寸志、毛利蔵人
出演:桃井かおり、岩下志麻、柄本明、鹿賀丈史、仲谷昇、小林昭二、小林念侍、内藤武敏、丹波哲郎、松村達雄、小沢栄太郎、山田五十鈴、三木のり平、名古屋章、森田健作、真野響子 ほか
松本清張リーガル・サスペンスの中でも最も評価の高い作品「疑惑」。
舞台は富山と金沢と東京。
富山の有名酒造会社の社長・白河(中谷昇)の車が港に転落して死亡。
同乗していた元ホステスで、数々の犯罪歴がある妻・球磨子(桃井かおり)に殺人の疑いがかけられる。
映画は終始、法廷でのバトルと回想シーンだが、ストーリーのわかり易さと無駄のない場面展開でまったく飽きることはない。
田舎出身で東京でホステスをしていた球磨子が、「富山のような田舎」と白河を小バカにするシーンに「お前が言うな」とモニターに向かって笑いながらつっこむ僕。
(WWWW)
都会に住む勘違いいっぱいの田舎出身者ほど厄介なものはない。(笑)
裁判は終始原告有利に進められるが、新聞記者(柄本明)が、何が何でも球磨子を有罪にしようと球磨子の元カレで有力な証言者だったチンピラ・豊崎 (鹿賀丈史)に何度も金を渡していたことが発覚、裁判は振り出しに。
そんなある日、弁護士の佐原律子(岩下志麻)は、自らの運転する車がある現象で危うく事故を起こしそうになったことで、球磨子の無実を確信する。
そして、社長・白河が、亡くなる前日、前妻との間にできた中学生の一人息子の宗治に一通の手紙を渡していたことを突き止めた佐原は、その手紙の内容を裁判で公開・証言してほしいと宗治少年を説得する。
果たして、宗治は裁判に来るのか?またその手紙の内容とは? そして球磨子、運命の判決は?・・。
昔の千里浜なぎさドライブウエイとか、国道8号線とか、いつも散歩中に通る犀川大橋とか、終盤に登場する兼六園のシーンにいろんな意味で驚く。
(当たり前だけど、兼六園まったく今と変わってない)
この作品は国内の多くの映画賞を受賞し、海外でも非常に高い評価を受けていて、「Suspicion」のタイトルで Blu-ray化されています。
Post link Sun, 01 May 2022 23:40:09