#machiya
夜の部。
庭も完成し、家具も入ったということでプロのカメラマンさんに撮影していただきました。
思えば鹿島でデザインの仕事ができないとわかって辞めることを決断したのが2006年。それから京都の経営大学院に1年通ってイスタンブールのMBAコースに半年留学して、修士論文で町家を利用したゲストハウスの経営実態調査の研究をして。4年間の海外勤務でお金を貯めて、やっとこさ日本の町並みを保存するしくみ(経営×デザイン)の第一歩と相成りました。2006年から考えるとなかなか長い11年でした。
工事に入る前はそもそも不動産は見つからないし工事が始まってからも水道・ガス・電気工事してくれる業者も見つからないし材料の発注先もわからないなか、いろんな人に助けてもらいました。現場では大工さんと左官さんの3人で頑張っていましたが、このチームでなければここまでのものは作れなかったと思います。自分で言うのもなんですが奇跡のチームだったと思います。本当にありがとう。
そして名前を書ききれないほどたくさんの人に現場に手伝いに来てもらいました。また、工事現場の町内の皆さまには謎の若者3人組を温かく見守ってくれてありがとうと伝えたいです。
人間一人では限界があるけど、志と気合と根性があればなんかいろいろできるみたいです。またこれから新しい物語が始まりますが、次の物語も楽しんでいきたいと思います。
畳・襖が入りました。家具の購入、庭づくりは依然頑張っております。
お風呂場も無節の檜とシャワーバーがなかなかおしゃれです。
1階の襖をあけたり締めたり。
階段の手すりは八角の棒をつくり、エニ油を刷り込んであります。
二階に上がってみます。
写真には写っていませんが、ベット搬入しました。
二階の襖は仏具絵師さんに描いてもらいました。
一階の和室に据える机は、樹齢350年の1800mm x 900mm x70mmの杉の一枚板を買いました。通常杉は柔らかいので机には適していないのですが、目が細かく硬かったので、用に足りると判断しました。
ベットや布団、アメニティーなど、宿泊する準備は整いました。
あとは庭を早急に仕上げなければ。。。
ついに大工工事・左官工事がおわったので、町家の大掃除をしました。
照明もすこしづつ取り付けていっています。
今週はこんなところです。
左官さんが壁の仕上がりが気に入らないと、1.5mm粒径の砂をふるいにかけて自ら作成の上、1階の和室の土を塗りなおしてくれました。あさぎ土というすこし緑がかった土です。たしかに、塗りなおした後の土壁は大変美しい仕上がりでした。写真では乾燥しきっていないので、少し色が濃くでています。
大工工事は大きなところはもう終わり、建具の作成や洗面ボウルの取り付けなど、小さいものばかりになってきました。
腰掛の下の引き戸をはめたところです。まだ色がついていませんが。
1階トイレの洗面ボウル
お風呂場の照明は船舶用のものを使いました。デザインとコストのバランスが良く、船舶用なので、耐水・耐衝撃です。
今週はこんなところです。