#散歩写真
旧・御歩町(御徒町)
ひがし茶屋街のある東山と観音町の境界線あたりに旧町名の石碑に書かれた「 御歩町」を発見。
ちなみにここは東山。
ちょっと歩けば観音町。
観音御徒町と呼ばれたこともあるそうで、ややこしい。
比叡山のドライブウェイの途中でカーナビが頻繁に京都と滋賀に変わるあれと同じです。
(わかるかな?この例え)
金沢の御歩町の漢字は元々、東京の御徒町と同じ漢字でしたが、藩政期にこの漢字に変わったそうです。
御歩町の地名の由来は、藩主を警護する下級武士「徒(かち)」が住んでいたので「御徒町」とついたのは東京の御徒町と同じです。
(武士にも階級があったんだね)
下級武士と上級武士の最もわかりやすい違いは、馬に騎乗することのできないのが下級武士です。
また、「侍」は本来、大名や有力武将に仕える直属の上級武士のことをいいますが、戦いが少なくなり、士農工商の身分制度ができた江戸時代以降は、武士と侍の境界線は薄れて同じ身分として認知されるようになりました。
東山
今日、帰りに東山に用があったので、ついでに初夏の香りがする茶屋街に行ったら平日なのに着物女子が大勢いました。
「やっぱり金沢は着物よね~」と洋服を着た観光客のお姉さんが話していました。
(・・・)
摩尼車
考え事をしながら寺町を歩いていると突然、摩尼車が目の前に出現!
(久しぶりに見たなこれ!)
これは、菩薩の持つ「宝珠」の形を変えたもので、名前はマニ車(転経器)といいます。
一回まわすとお経一巻読んだのと同じ功徳が得られるという凄いアナログマシンです。
(チベットの寺院で見られるあれだな)
いわゆる「一切経堂(輪転経蔵)」のコンパクトタイプですわ。
(マニアックすぎて全く話の内容が理解できない)
横にたくさん並んだバージョンなんかも京都のお寺で、時々見かけます。
やり方は、「般若波羅蜜多」と唱えながらまわすんですよ。
(呪文を唱えるのかよ、めんどくさいな。笑)
呪文ではなくて、「真言」というんです。
「般若波羅蜜多」という言葉は「完全なる智慧・智慧の完成」という意味なので、言葉に出すだけで賢くなれるという訳です。
(ディープすぎるけど、賢くなりたいので、このマシン見かけたらやります!)
がんばってください。
来月はここで1杯だけお酒を飲んで自転車を押しながら家に帰りたい。
(どういう状況)
お酒飲んで自転車乗ったら飲酒運転だからな。
仕事が絶対失敗できない仕事なので、今ではお酒は月に2度くらいしか飲めない。
(絶対失敗できない仕事。笑)
Youtubeの山田五郎とみうらじゅんの対談むちゃくちゃ面白いな。
(あれ、笑えない人いないな。笑)
みうらじゅんが、仏教の高校に入学したいきさつと、京都の東山高校の入学試験の時の面接の話、死ぬほど爆笑したな。
(東山高校って知恩院の配下の高校で偏差値結構高いんだな)
(配下って。笑)
能登金剛・ヤセの断崖付近
お尻の筋肉痛が完治いたしましたので能登の続きです。
(もう変な歩き方じゃないぜ)
悲劇のヒロインが最後、この断崖から身を投げた松本清張「ゼロの焦点」の舞台です。
ヤセの断崖の先端部分は、能登半島地震でバッサリと崩れ落ちて当時の鋭い断崖はもう見ることは出来ませんが、それでも迫力はあります。
写真の石畳部分は、潮が満ちるまで歩いて渡ることが出来、透明度抜群の海なので、海藻やカニ、小魚を間近で見ることが出来ます。
昭和の名映画監督・野村芳太郎は能登中を巡って、最終的に作品のイメージにぴったりなこの場所を選びました。
映画は大ヒットし、その後、能登が一大観光地として認知されるようになりました。
今や、福井の東尋坊と並んでサスペンスドラマの聖地となったヤセの断崖ですが、こういった高台から明るい日差しの海岸線を眺めていると、あの悲しい運命と結末の物語が尚更胸に響いていたたまれなくなりそうな午後のひとときでした。
(名作ってそういうもんだよ)
次回もあります。
金沢・大乗寺(重文)
久しぶりに家から離れた野田山で草木の香りに癒されながらスローランニング(ジョギング)をしました。
この山には前田利家の墓もあります。
写真は途中汗だくになりながら撮った曹洞宗の大乗寺。
本尊は釈迦如来で、中国の真言宗僧侶「澄海」により1263年創建、後に曹洞宗の「徹通」を招聘し、禅寺として開山しました。
映画「ファンシィダンス」のメインロケ地としても有名です。
1300年代中頃には足利尊氏の祈願所になり室町時代には、京から遠く離れた地にあるこの大乗寺も、戦乱の渦に巻きこまれ大きな被害を出しましたが、月舟宗胡、卍山道白といった高僧の支援により復興しました。
(学生時代、このお寺でよく座禅をしたよな)
「あー、学生時代が懐かしいな。この地蔵菩薩、平安時代のだったのか!むちゃくちゃ古いんだな」
宝堂に来て懐かしさが爆発、いろいろ思い出す。
「座禅の時、同じクラスの馬鹿が笑うとそれが全員に伝染して、笑いを堪えるのに全員死にそうになった記憶。・・・そのあと案の定、坊さんに叩かれる」
(笑いを堪えることほどつらいものはないよな)
でも、座禅が終わると男子はみんなイケメンな顔に変わっている不思議。
しかしこのお寺、重文とは今の今まで知らなかった。
(正面に1702年国重文指定って書いてあるじゃないか)
とにかく合掌。
また夏にでも来て日曜座禅会に参加します。
日本最大のカルスト・ドリーネ地帯「関野鼻」
今年は松本清張没後30年という記念の年なので、清張の足跡を辿るべき、日帰りで遥遥、イラストレーターで、仏像・松本清張・崖研究の第一人者である「みうらじゅん」大推薦の能登金剛に参上仕りました。
(遥遥って、車で1時間くらいの近場じゃないかよ)
真っ青な海岸線にテンションが上がってチューブのCDをかける。
この辺りは綺麗なキャンプ場やロッジ等が点在していてプチ・リゾートのような景観。最近では就農で都会から移住する人も非常に多いです。
最初は海岸線に続く、日本最大のカルスト・ドリーネ地帯「関野鼻」に突入。
(日本最大だったのか!)
ええ。
此処は民有地で能登半島地震で大きな被害を受けて足場も崩れ、現在は廃墟のようになっています。
(もったいない)
何故か、駐車場代として機械で500円取られます。
(廃墟なのに納得いかんな。笑)
カルスト地形では山口の「秋吉台」とか九州の「平尾台」とか新潟の糸魚川の石灰岩地帯とかが有名ですが、海岸から陸に延々と繋がるドリーネ地帯では日本最大なのです。
(日本最大って以外です!)
地層の年代も「秋吉台」とかよりも遥か昔、新第三紀時代の地層でこんなの日本ではここだけなんす。
(新第三紀時代っていつの話なんですか?)
大型恐竜が闊歩する以前、初めて哺乳類が登場した頃の時代です。
(なんか古すぎてよくわからないっス。笑)
周りの風景に溶け込まない奇抜なクリーム色の石灰質の奇岩が至る所に点在。あまりにも異様な風景に、暫し固まる。
(しかし、なんて綺麗な海なんだ?このクリーム色の岩とか砂とか、ここだけ地中海みたいだな、行ったことないけど)
何もない廃墟だけど、500円の駐車場代払って、中に入ってこの希少な地形を自身の記憶に焼き付ける価値は十分あります。
途中、ドラックストアで飲み物を買ったのですが、レジのおばさんが「あら、おかしいわね、金額打ち込んだのにクレジットのレシートがでてこないわ」と言ってるので「おねえさん、カードまだ僕持ってますけど・・」というとおばさん、私のバカバカといいながら延々と笑っておりました。
(面白すぎる能登のおばさん)
次回も能登の続きです。