#七十二候
5/15~5/19は第21候・竹笋生(たけのこしょうず)。
たけのこ(真竹)が生えはじめ地面から顔を出す季節。
(現在食用として主流の筍(中国原産の孟宗竹)の旬は3~5月で、
七十二候が日本版に改定された際、5~6月旬のマダケ(日本原産)に置き換えられたようです。)
筍は1日に数十センチというスピードで成長することから、
「生命力の象徴」とされ、竹(真竹・マダケ)は『竹取物語』を始めとした数多くの物語や和歌に登場しました。
また真竹はその特性から扇・籠・茶道具などの工芸から楽器まで、幅広く活用されています。
次回の #七十二候擬人化 更新は~5/25です
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【今日の暦】
4/19~4/24は第16候・葭始生(あしはじめてしょうず)。
緑が輝き始め、水辺の葭(アシ)が芽吹く季節。
今回は雰囲気そのものを万葉集の和歌からとりました。
「葦辺より満ち来る潮のいや増しに 思へか君が忘れかねつる
(葦のほとりに満ち来る潮のように、日に日に思いが増してあなた様のことが忘れられません)」
山口女王が大伴宿禰家持に贈った恋歌です。
カラーリングは4月下旬から見ごろを迎える藤の花、
ひとつだけ生えている角は「葦角(アシヅノ)」といって
葦の新芽が角のように先がとがって見えるようすを描いています。
次回の更新は~4/29です
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暦擬人化 その14
6/5~6/9は第25候・螳螂生(かまきりしょうず)。
かまきり(蟷螂)が、卵から孵化する季節。
螳螂の雌は肉食性が高く時には雄を食いころしてしまうことから、
古来魔性の女性の喩えとされています。
しかし民話や伝承の位置づけは大方「善」
。害虫を捕食し農作物を守ってくれるので、「蚯蚓出」同様に益虫として七十二候に召し上げられたのかもしれません。
また、螳螂の別称は「拝み虫」。
長い翅で覆われた下半身・両鎌を持ち上げ手を合わせるような姿から、
敬虔な予言者や僧侶に見えることに由来するそうです。
次回の #七十二候擬人化 更新は~6/15です
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